映画「新良田レクイエム」への制作中止申し入れ(3)

 私たち「いちょうの会(ハンセン病関西退所者原告団)」は 2019年1月5日 に実際にお会いさせていただき、申し入れをしてから随分と時間の経過がありましたが、新良田レクイエム制作実行委員会の皆さまからのご連絡は、2019年2月24日(日)の定例会になっても何もございませんでした。また、2019年1月5日に実際にお会いした際には「今後は勉強も兼ねて…」ということで、私たちの定例会や勉強会に参加を希望されておりましたが、2019年2月24日(日)の定例会まで、非常に残念でございますが、どこにも参加されている様子はございませんでした。
 そして、2019年2月24日(日)の定例会では、会員・賛助会員に「検討事項」として今までの経緯を報告し、認識・意見の確認を実施いたしました。
 以下はその際に配布した文面となります。

【検討事項】
 2018年12月25日(火)15時~臨時役員会を開催
  ・議題:映画「新良田レクイエム」について
  ・シナリオの内容を検討
  ・結果:このシナリオによる映画制作の中止を求めることを決定

(1)
 2018年12月9日「映画:新良田レクイエム」の公開オーディションに講談師である伊藤貴臣が合格。ハンセン病患者・回復者を冒涜している内容を見て辞退。
 シナリオそのものが大きな問題となり、話し合いまで至る。

(2)
 当初は映画化を推薦する方向で検討を考え、シナリオの手直しでいけないものかと考えた。本来なら、1期生~29期生までの卒業生一人ひとりにその思いを取材し、じっくり時間をかけて良いものを作るようにすべきである。
 しかしながら、誤った治療法などの表記や事実と異なる部分が山積し、国の隔離政策の誤りに言及しない解決方法、多数の「癩病」を表現。退所者・非入所者の立場への考慮がない等、間違いだらけのシナリオとなっている。

(3)
 この台本による映画化は、かえって卒業生を冒涜するものとなり、新たにハンセン病への誤解をつくり、二次被害、三次被害につながる恐れがある。
 こうした理由から、制作の中止を申し入れた。→ 申し入れ書

(4)
 2019年1月5日(土)13時~15時、「大阪府社会福祉会館」の会議室にて、「映画:新良田レクイエム 」監督:山本守さん・原作者:山下順三さん・制作実行委員会:茂成事務局長・制作実行委員会会計:港さんへ中止申し入れについて、進行:原田恵子さんによって実施。
 結果は中止とならず、相手の判断に委ねられた。
 ただし、映画化が進行すれば、「いちょうの会(ハンセン病関西退所者原告団)」の態度などを公表することを伝えている。→ 制作中止申し入れ
 ※出席者記録・映像録画・音声録音あり

(5)
 2019年1月31日(木)13時~15時、「大阪府社会福祉会館」の会議室にて、元新良田高校の教師である横田先生の強い申し入れにより、映画化への思いを聴く場を作る。
 ※参加者:宮良・山城・他

【横田先生の申し出:大筋】
・新良田教室に昭和38年から、24年間の勤務実績と自己紹介。
・開校から閉校まで、色んな変化があった。
横田先生の意見
 新しい監督と新しい台本で、1~29期生を視野にして、 是非、映画化したい!
 1期生~4期生の聞き取りには協力して欲しい。
 5期生からの資料を持参した。

・上記のようなことから、いちょうの会会長である宮良正吉が高橋監督へ資料を渡し、横田先生の趣旨を伝える。
 そして、横田先生より高橋監督へ直接話をするようにお伝え。
 しかしながら、横田先生の勝手な解釈により、なぜか「いちょうの会が高橋監督と映画を制作する」と思っていると聞きつけ、2019年2月20日にその誤解を解いた。

(6)
 2019年2月9日(土)制作委員会にオブザーバー参加した内容報告が「いちょうの会( ハンセン病関西退所者原告団 )」へ横田先生よりあった。
【内容の概略】
・当時の生徒会の中心テーマだったベル制廃止に絞ったものにしたい。
・「いちょうの会( ハンセン病関西退所者原告団 )」 の了承を得たい。

【 回答】
・了承する・しないの問題ではない。映画の制作委員会で決めるようお伝え。

【今後の対応・主旨】
・「映画:新良田レクイエム」の台本の映画化に反対の立場である。
・上記を公表。
・新たな台本に基づく映画化・制作にはまったく関知しない。
・新たな台本に基づく映画化の推薦およびカンパ・寄付などは、卒業生やその他の自由意志を尊重する。